電撃的な幕引きとなった破局劇において、世間を驚かせたのが「協議離婚」という手続きと、その条件内容だった。双方が弁護士を介して合意に至った取り決めでは、木下が二人の娘の親権を持ち、金銭面における財産分与や慰謝料の請求は行われないという異例の形が取られた。
藤本側が提示した誠意は、法的な枠組みを超えた「子供たちの未来」へのコミットメントだった。住居の確保や学費、日々の生活費を含む親権・養育費の支払いについて、藤本は一切の妥協なく父親としての責任を全うする道を選択した。木下側もまた、どれほど激しい喧嘩を繰り返した相手であっても、藤本の父親としての愛情と存在価値を否定することはなかった。ドロ沼の法廷闘争を回避し、子供たちのメンタルを最優先に考えた迅速な合意。それこそが、二人が最後に共有した唯一の共通項だった。