孤食化やリモートワークの定着によって、地域社会における「人の温もり」を求める声は年々強まっている。そうした中、カウンター越しに店主と二言三言かわすような距離感が、人々の心の癒やしとなっている。家でも職場でもない、「第3の居場所(サードプレイス)」としての役割だ。
仕事帰りにふらりと立ち寄り、瓶ビールと餃子を注文する。隣の常連客とテレビのニュースについて軽く言葉を交わす。そんな当たり前の日常が、ストレスフルな現代社会を生きる人々にとってかけがえのない処方箋になっている。地域に根ざした食の拠点は、都市のセーフティネットと言っても過言ではない重みを増している。