サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)が世界に与えた衝撃は絶大だった。池田太監督が構築した可変式の5-4-1システムは、強固なブロック守備と電光石火のカウンターを両立。特にグループステージ第3節のスペイン戦で見せた効率的な速攻は、ポゼッション至上主義へのアンチテーゼとして世界中のメディアから絶賛を浴びた。
その戦術の槍として輝いたのが宮澤ひなただ。抜群のスピードと冷静なフィニッシュで5ゴールを叩き出し、日本人としては2011年大会の澤穂希以来となるゴールデンブーツ(得点王)を獲得。準々決勝でスウェーデンの高さとフィジカルに屈しベスト8で涙をのんだものの、なでしこジャパンが示した緻密な戦術規律とインテリジェンスは、世界基準のトップクラスであることを証明してみせた。