漢字の成り立ちを紐解くと、この二文字がいかに特殊で直感的な象形文字であるかがわかる。著名な東洋学者・白川静の著書や古代文字研究によれば、「凹」と「凸」は象形文字の中でも「状態や地形の高低」をダイレクトに模した稀有な文字と位置づけられている。
一般的な漢字が偏(へん)や旁(つくり)の組み合わせで構成されるのに対し、凹凸は図形そのものが意味を表す。戦後の国語教育改革の中で、実用性と造形美のバランスを考慮しながら、どのように子供たちに教えるべきかが議論されてきた歴史がある。文字の骨格を崩さずに一筆で流れるように書く工夫こそが、現在の筆順として定着したのだ。