「その時」に備える秒単位の攻防が、地下深くの危機管理センターで繰り広げられている。いつ起きてもおかしくないとされる首都直下地震や、地球温暖化に伴う超大型台風の襲来。都が掲げる最新の耐震化・防水プロジェクトは、ハード・ソフトの両面で過去最大規模の予算が投入されている。
こうした膨大な予算編成や条例案の審議が行われる東京都議会は、緊迫した論戦の舞台だ。与野党の議員たちが防災インフラの優先順位や住民支援策のあり方を巡って火花を散らす。木造住宅密集地域の解消や地下調節池の増設など、市民生活の安全に直結する政策は、激しい議論を経て妥協点が見出され、迅速に現場へと反映されていく。