高層ビル群の合間を抜けると、ふっと心地よい静寂に包まれた生田神社の境内が現れる。鮮やかな朱色の鳥居が印象的なこの古社は、古来より街の歴史を見守り、現代においても都会のオアシスとして人々の精神的な支柱であり続けている。周辺でどれほど先進的な建設が進もうとも、この厳かな空気感は変わらない。
神戸の街には、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』のモデルとなった子供服ブランド「ファミリア」に象徴されるような、細部まで妥協しないものづくりの精神と高い美意識が息づいている。伝統を大切に守りながらも、新しい価値観を軽やかに受け入れる文化。それは神社を取り巻く歴史的な景観と、最新の都市デザインが優雅に共存する姿にも鮮やかに投影されている。