スキャターの魅力を語る上で外せないのが、個性豊かな先輩手下たちとのスリリングな掛け合いだ。ハートの女王に仕える自信家で華やかなジャックハートや、白雪姫の毒リンゴをモチーフにした気品溢れるアップルポイズン。彼らとの容赦ない軽妙なトーク合戦は、一回ごとのステージに生きた臨場感を与えた。
台本通りには進まない即興のライブパフォーマンス。観客の歓声やその日の天候、手下同士の絶妙な距離感によって変化するアドリブの応酬は、まさに一期一会の体験だった。未熟だったスキャターが彼らの背中を追い、時には張り合いながら一人前へと成長していく姿に、ファンは自らの感情を重ね合わせたのだ。