古書とカレーと純喫茶。路地裏に眠る神保町の現在地を独占取材の全体像を詳しく解説してご紹介します。

神田神保町のランドマークとして長年愛されてきた三省堂書店の本社ビル。その建て替えと再開発に向けた動きは、街の未来像を象徴する出来事として大きな注目を集めている。近代的な姿へと生まれ変わるプロセスの中で、人々が確かめているのは「街の記憶」の継承にほかならない。

周辺には明治大学をはじめとする学術機関が集積し、かつて文豪・夏目漱石がこの地を歩き、書籍を買い求め、自作の構想を練った足跡も色濃く残る。学生たちの議論の声と文豪たちの残り香が交差するキャンパスゾーンの空気感は、時代を超えて街の随所に息づいている。