性能論とは別のベクトルで、長年ファンの間で熱望され続けているのが「むし / ドラゴン」の組み合わせだ。フライゴンやメガヤンマといった、モチーフ的に最も近しい存在が登場するたび、「なぜドラゴン単体なのか」「なぜひこう複合なのか」という議論が巻き起こってきた。
むしタイプが象徴する繊細な昆虫の生態美と、ドラゴンタイプが持つ神話的・怪獣的なスケール感。この2つを高次元で融合させるデザインの難度は極めて高い。単なる「巨大な昆虫」ではドラゴンの格が落ち、怪獣に羽を生やしただけでは「ドラゴン / ひこう」と差別化が難しくなる。
しかし、耐性面で見ればくさ・じめん・かくとう・みず・でんきといった主要属性を半減以下に抑えつつ、ドラゴン特有の高威力技を扱えるユニークな立ち位置を確立できる。設定とゲームバランスの狭間で揺れ動くこの組み合わせは、開発陣にとっても最大の難問の一つと言える。