日本にハンバーガー文化を根付かせた創業者・藤田田が銀座に1号店を開いて以来、日本マクドナルドホールディングス株式会社は常に時代の胃袋と向き合ってきた。米国の親会社であるMcDonald's Corporationが持つダイナミックなDNAと、日本の緻密なマーケティングを融合させた歴史の延長線上に、このグランドサイズ戦略が存在する。
現在、社長兼CEOを務めるトーマス・コウの舵取りのもと、外食産業全体が原材料高や人件費の高騰による実質値上げ・容量縮小に苦しむ中、マクドナルドはあえて「目に見える巨大な価値」を提示してみせた。縮小傾向にある市場で、あえて規格外のボリュームをぶつける逆張り戦略は、ブランドの持つエンタメ性を再定義している。
単なる空腹を満たす手段から、体験としての食事へ。グランドサイズは同社が仕掛ける極めて高度なブランドプロモーションの一環なのだ。