駅から南へ歩を進めると、日本の宇宙探査の頭脳であるJAXA(宇宙航空研究開発機構)相模原キャンパスが現れる。火星衛星探査計画「MMX」をはじめとする国際的なビッグプロジェクトが本格化する2026年、この研究拠点が地域に与えるインパクトはこれまで以上に大きい。単なる研究施設にとどまらず、地元商店街との協働による宇宙モチーフのまちづくりや、市民向けの最先端科学講座など、科学と日常が地続きで存在する光景は全国でも極めて稀有だ。
駅周辺の店舗が提供する「宇宙メニュー」やコラボレーショングッズは、単なる観光用の客寄せパンダではない。科学者と地域住民、そして子どもたちが同じ空間で最先端の夢を共有する文化が、数十年の年月をかけて根付いているのだ。