脱出作業が難航し、レスキュー隊の到着を待つ孤立状態に陥ったとき、最も警戒すべきサイレントキラーが一酸化炭素中毒(排気管閉塞)である。寒さを凌ぐために暖房(エアコン)をかけたまま車内に留まるドライバーは多いが、勢いよく降り積もる雪がマフラー(排気筒)の口を覆い隠してしまうと事態は一変する。
排気ガスが行き場を失い、車体底部の隙間や外気導入部分から無色・無臭の一酸化炭素(CO)が車内へと急速に流入する。乗員は自覚症状がないまま頭痛やめまいに襲われ、数分で意識を失い致命的な状態へと追い込まれる。救援待ちの最中は、定期的に車外に出てマフラー周辺の雪を確実に掻き出すか、それが困難な暴風雪下では思い切ってエンジンを停止し、防寒着やアルミシートで体温を保持する選択が不可欠だ。