戦地から奇跡的に帰還した船坂は、戦後、実業家として成功を収める傍ら、自らの体験と思いを文章に綴った。その集大成が自伝『英霊の絶叫 玉砕島アンガウル戦記』である。この著書には、激戦のディテールだけでなく、極限状態における人間の心理や仲間への深い哀悼が克明に描かれている。
近年、遺族や歴史研究者の手によって未公開の個人的な日記やメモが再発見され、新たな事実が浮かび上がってきた。書籍には書かれなかった仲間との最期の会話や、敵兵に対する複雑な葛藤、そして復興期日本への切実な思い。最新の研究は、単なる猛将としてではなく、思慮深く平和を熱望していたひとりの人間としての船坂の素顔を鮮明に浮き彫りにしている。