舞台上で放つ強烈なインパクトとは裏腹に、素顔の彼女を知る関係者は口を揃えて「実に礼儀正しく、几帳面で誠実な人物」だと語る。愛媛県新居浜市で育ち、かつては家業を継ぐことすら考えていたという彼女が、なぜこれほどまでに振り切った芸風へと行き着いたのか。
上京後、いくつもの劇団やユニットを転々とし、幾多の挫折を味わった。女性芸人が容姿やキャラクターで差別化を図ることが今以上に難しかった時代、生き残るために彼女が選んだのは「可愛げ」や「照れ」を一切捨て去ることだった。周囲の目を気にせず自分の「面白い」を愚直に突き詰めるそのスタンスは、時に泥臭く、しかしどこまでも純粋だ。