現地取材班が定点観測を続ける中で浮かび上がってきたのは、乗客の「先入観」と「現場の実態」の大きな乖離です。東京駅タクシー待ち時間混雑状況は、時間帯と曜日、そして天候という3つの要素が掛け合わさることで劇的に変動します。
SNSや口コミ投稿サイトに寄せられた東京駅タクシー評判口コミを精査すると、現場の切迫した状況がリアルに浮かび上がってきます。
「金曜21時過ぎ、新大阪からのぞみで東京駅へ到着。八重洲中央口を出たらタクシー待ちが100人超。小雨が降るなか最後尾に並び、タクシーに乗れたのは40分後だった。途中で丸の内側や地下に回ればよかったと猛省した」(40代・IT企業役員)
「出張で大荷物を抱えていたため、知人に教わった丸の内の地下乗り場へ直行。地上が大混雑していたのに対し、地下は待機タクシーがズラリと並んでいて待ち時間ゼロ。空調も効いていて快適そのものだった」(30代・コンサルタント)
東京ハイヤー・タクシー協会の配車動態データや業界関係者の証言によると、特に八重洲口は「新幹線の到着間隔(約3〜5分間隔)」で数千人単位の乗客が連続して吐き出されるため、タクシープールからの車両補充スピードが物理的に追いつかなくなります。さらに金曜日の21時〜23時台、およびゲリラ豪雨や台風接近時は、都内の空車車両自体が捕まりにくくなる「需給崩壊」が発生します。現場で観察していると、1台のタクシーに乗り込むのに平均30秒を要するため、前に60人並んでいれば、仮にタクシーが絶え間なく入構してきたとしても、乗車までに最低30分を要する計算になります。