羽ばたき振戦の有無は、特別な医療器具を使わずにベッドサイドや自宅のリビングで確認できます。本人または家族の異変を感じた際は、次の手順でアステリキシステストを実施してください。
羽ばたき振戦の簡易検査ステップ
- 被検者に背筋を伸ばして座ってもらう(寝た状態でも可能)。
- 両腕を前方に肩の高さまで真っ直ぐ突き出し、手のひらを前方へ向けて手首を反らせる(「前へならえ」をしてストップをかけるポーズ)。
- 指を軽く開き、その姿勢を15〜30秒間キープしてもらう。
この姿勢を保っている間に、手首が意思に反して急にガクンと前方に倒れ、直後にパッと元の位置に戻る動作が数秒おきに繰り返される場合、羽ばたき振戦の疑いが極めて濃厚です。重度になると手指だけでなく、足首を反らせた際(足クローヌス様)や舌を突き出した際にも同様の不随意運動が現れます。
同時にチェックすべき前兆・随伴症状リスト
羽ばたき振戦は単独で発生するよりも、以下のような精神・神経症状を伴うことが大半です。当てはまる項目がある場合は迷わず受診してください。
- 昼夜逆転・睡眠リズムの乱れ:夜間に眠れず、日中ウトウトと傾眠状態になる。
- 性格や態度の急変:穏やかだった人が急に怒りっぽくなる、または無気力・無関心になる。
- 簡単な計算や文字が書けない:引き算(100から7を引く計算など)が滞る、名前の漢字が思い出せない。
- 呼気や体臭の変化:肝性脳症特有の甘酸っぱいカビ臭い息(肝性口臭)や、尿毒症によるアンモニア臭。
- 呼吸の異常:息苦しさ、呼吸が浅く速い、唇や指先が紫色になる(チアノーゼ)。