チケットを入手する際、ファンが最も注視するポイントが「国立競技場の座席表と見え方」です。国立競技場はすり鉢状の3層構造(1層スタンド、2層スタンド、3層スタンド)を採用しており、各層によって観戦・鑑賞体験が大きく変化します。
1層スタンド席はピッチやグラウンドに最も近く、選手の肉声や足音、アーティストの表情を間近で体感できる抜群の臨場感を誇ります。しかし、ピッチとの高低差が緩やかなため、前列付近では逆サイドの攻防やステージ奥の演出が見えにくくなるというデメリットも抱えています。
2層スタンド席は、全体のバランスが最も優れているエリアです。適度な高さと角度が確保されており、ピッチ全体の戦術的な動きや、スタジアム全体を使った照明・レーザー演出を一望できます。報道関係者やリピーターの間でも「最もハズレが少ない視界」と高評価を得ています。
3層スタンド席(最上層)は、地上からの高さがあり最大傾斜約34度の急勾配に設計されています。急傾斜のおかげで「前の人の頭で視界が遮られない」というスタンド席の見やすさが保たれている反面、ピッチやメインステージ上の人物は米粒大に映るため、大型ビジョン頼みになる場面が増加します。高所恐怖症の方にはやや威圧感を与える高さでもあります。
また、音楽ライブで頻繁に販売される「注釈付き指定席」「見切れ席」にも注意が必要です。巨大なメインスピーカー用の鉄塔(ディレイタワー)や照明機材、ステージサイドの骨組みが視界を遮るケースがあり、チケット券面の注意事項と座席位置の関係を事前に把握しておくことが肝要です。