ホテル若月のルーツを遡ると、1970年代から1980年代後半にかけて巻き起こった国内リゾート・スキーブームの熱気と直結しています。新潟県・妙高山麓エリアは、日本屈指の豪雪地帯であり良質なパウダースノーと豊かな温泉資源を誇る一大リゾート地として、首都圏や関西圏から押し寄せるスキー客で活況を呈していました。
当時、ホテル若月は天然温泉と家庭的な郷土料理を提供する拠点として、学生のスキー合宿から家族連れ、企業の慰安旅行まで幅広い層に重宝されていました。当時の宿泊台帳や観光業界誌のデータによると、冬場のスキーシーズンには稼働率が90%以上を記録する週も珍しくなく、夜遅くまでロビーや食堂が宿泊客の談笑で満たされていた時代が存在します。
泉質の良さを活かした温泉風呂は、冷えた体を芯から温める名湯として定評があり、妙高の四季折々の自然を愛する常連客が毎年決まった季節に訪れるなど、地域観光の屋台骨の一翼を担っていました。