現場で働くスタッフや店長がポイント利用に対して身構えてしまう背景には、飲食店ならではのシビアな事情が存在します。
1. ネット予約に伴う「送客手数料」の店舗負担
ホットペッパーグルメ経由で予約が入った場合、店舗側はリクルートに対してディナー1人あたり200円前後、ランチ1人あたり数十円の手数料を支払う契約体系が一般的です。客が全額ポイント払いや少額利用にとどまり、客単価が極端に低い場合、この送客手数料が重いコストとなって店舗の利益を圧迫します。ポイントそのものというより、「ネット予約手数料に対する負担感」が現場のプレッシャーになっているケースです。
2. POSレジの二重処理と会計トラブルのリスク
予約時のポイント利用は、店舗側の管理システムと店頭のPOSレジが自動で完全連動していない場合があります。スタッフは予約管理画面を見て「この組は〇〇ポイント利用」と確認し、レジで手動の値引き処理を行わなければなりません。混雑時のレジ打ちミスや二重値引き、引き忘れといった会計トラブルが最も発生しやすい要因となっており、現場スタッフが神経を尖らせる原因になっています。
3. 「席のみ予約」での極端な低単価利用
席だけを予約し、付与された数千ポイントを消化するために「ドリンク1杯と軽食1品だけで退店する」といった極端な使い方をされると、店側はテーブルを長時間確保した割に利益が出ず、手数料だけが差し引かれる赤字状態に陥ります。こうした経験を持つ店ほど、ポイント利用の予約に対して警戒感を強めてしまう傾向があります。