イナイレ無印の歴史を振り返る上で、多くのファンが誤認しがちなのが「アレスの天秤」との世界線の関係性です。『イナズマイレブン アレスの天秤』は無印のリメイクや直接の続編と誤解されることがありますが、厳密には「もう一つのパラレルワールド」に位置づけられています。
2018年に公開された特別編『イナズマイレブン Reloaded』において、雷門イレブンがフットボールフロンティアで優勝した直後、エイリア学園が襲来せず、スペインの名門ユース「バルセロナ・オーブ」との親善試合で世界レベルの圧倒的実力差を見せつけられるという分岐点が描かれました。そこから全国のサッカーレベルを底上げするために雷門イレブンが各地の学校へ派遣される物語が『アレスの天秤』であり、宇宙人を名乗る組織と戦った正史の「エイリア学園編」とは完全に異なるタイムラインです。
ネット上では「アレスの天秤によって無印の歴史が改変された・消滅した」と嘆く声が一部で見受けられますが、正史としての無印(全127話)は独立した完結した世界線として確固たる地位を維持しています。この正史とパラレルの構造を正しく理解しておくことは、作品群を再評価する上で欠かせない前提知識です。