歯と肩の痛みが同時に生じた際、どの医療機関のドアを叩くべきか迷う方は少なくありません。迷ったときの受診順序には明確なセオリーが存在します。
まずは「一般歯科または口腔外科」を受診するのが鉄則です。レントゲン撮影や視診により、肉眼では見えにくい歯の根の炎症(根尖病巣)や歯周病、マイクロクラック(歯の微細なヒビ)がないかを徹底的に調べます。ここで歯そのものに異常がないことが確認されて初めて、非歯原性歯痛としての治療へ進むことができます。
歯科で「歯に異常なし」と診断された後の分岐は次の通りです。
・耳鼻咽喉科:鼻づまりや頬骨の奥の重だるさがある場合(上顎洞炎の検査)
・脳神経外科・ペインクリニック:触れるだけで走る激痛や片側の顔面痛がある場合(三叉神経痛や神経障害性疼痛の精査)
・整形外科・ペインクリニック:首のヘルニアや極度の首肩こりが疑われる場合
痛みの性質をメモして持参し、初診時に「どのような姿勢・動作で痛みが強まるか」を正確に伝えることが、早期改善への近道となります。