インターネット上のコミュニティ(SNSや知恵袋、野球ファン掲示板)の声を定性的に分析すると、近年のMLB視聴環境に対するファンのリアルな苦悩と満足点が浮き彫りになります。
肯定的な意見として圧倒的に多いのは、「NHK BSの安定感と実況・解説の質の高さ」です。「民放のような過度な煽りテロップやコマーシャルの中断がなく、純粋にベースボールの攻防に没頭できる」「4Kの打球音や捕球音の響きが素晴らしい」といった意見は、中高年層からコアな野球経験者まで幅広く見られます。
その一方で、現役世代のビジネスパーソンからは切実な声が寄せられています。
「平日の午前11時開始だと仕事中でリアルタイム視聴ができない。帰宅する夕方までにスマホの通知でメジャーリーグ 今日の試合結果や大谷選手のホームラン速報が目に入り、ネタバレを避けるのが不可能に近い」
「NHKプラスで見逃し再生ができないため、自宅のハードディスクレコーダーに毎朝タイマー録画を設定しているが、雨天順延や延長戦で中継枠が繰り下がった際に録画が途中で切れてしまう事故が起きる」
こうした実態から見えてくるのは、テレビの録画機能だけに依存する従来型の視聴スタイルでは、タイムリーな情報消費が加速する現代のMLB熱についていきにくくなっているという現実です。