一方で、育ち盛りの子どもを抱える世帯や、週に複数回揚げ物を作る家庭にとって、オイルポットによる油の再利用は無視できない経済効果をもたらします。再利用を行う場合に守るべき基本原則は以下の3点です。
第1に、容器の材質選びです。プラスチック製の簡易ポットは光を通しやすく、油の成分が素材に浸透して劣化を早めます。酸化防止を最優先にするなら、光を完全に遮断し、酸や塩分に強くにおい移りの少ない「ホーロー製」または「厚手のステンレス製」を選択するのが鉄則です。
第2に、高性能フィルターの活用です。網で大きな揚げカスを取り除くだけでは、微細な炭化物は除去できません。活性炭カートリッジを搭載したフィルターを採用すれば、油の酸化を促進する微粒子だけでなく、色素や不快な油臭を吸着し、再利用可能なクオリティを格段に長く維持できます。
第3に、保存環境の徹底管理です。調理後の油は、火を止めて粗熱が取れた段階(50〜60℃程度)ですみやかに濾し、冷暗所へ移動させます。コンロのすぐ脇や魚焼きグリルの上部など、温度変化の激しい場所に置き去りにすることは最も油を劣化させる悪習です。日光が当たらず、湿気の少ない戸棚の奥で保管してください。