イオン上峰店の閉店時、地元ではいわゆる「サティロス」とも呼べる喪失感が広がりました。当時、住民への聞き取り取材やSNS等では「映画を見に行く場所が町内から消えてしまった」「普段の買い物が一気に不便になり、高齢の親が買い物難民になりかけた」といった切実な声が多数寄せられていました。
特に上峰サティ時代を知る世代にとって、あの場所は単なる売り場ではなく、青春時代の思い出が詰まった社交場でした。ワーナー・マイカル・シネマズで映画を観て、フードコートで語り合い、衣料品から文具まで一通りを揃える――そうした生活リズムが断絶されたことの心理的影響は小さくありませんでした。
現在進められている再開発に対して、地域からは「以前のような巨大モールではないが、普段の買い物ができるスーパーが戻ってくるのは本当にありがたい」「行政施設や住宅が一緒になることで、町に活気が戻る契機にしてほしい」といった前向きな評価が広がっています。過度な巨大化を避け、生活密着の現実的な規模感に落とし込んだことが、町民の安心感につながっている様子が窺えます。