首にロープなどの紐状物が巻きつき、自重や強い力が加わる頸部圧迫では、気道の閉塞以上に血管の閉塞が決定的な役割を果たす。頸動脈が圧迫されると脳への血流が途絶え、わずか数秒で意識を失う。続いて迷走神経の刺激や脳幹機能の途絶が起こり、自律神経系全体の機能停止が訪れる。
意識消失から数十秒以内に、自律神経による平滑筋のコントロールが途切れ、括約筋弛緩が進行する。この際、直腸内に便が溜まっていれば即座に排泄が行われ、膀胱に尿が溜まっていれば失禁が起きる。これらは意志や感情とは無関係な純粋な反射・弛緩現象であり、人体の構造上ごく自然に発生するプロセスだ。