SNSやレシピ投稿プラットフォームでは「ハンドブレンダーでメレンゲを代用できる」「ポリ袋やフォークでも作れる」といった裏技が度々話題になります。編集部が実機検証を行ったところ、道具ごとの特性を理解しないまま代用すると、失敗につながる構造的な落とし穴が確認されました。
ハンドブレンダーに付属するチョッパーや回転刃カッターは、食材を「切削・粉砕」するための機構であり、「空気を大量に巻き込む」構造になっていません。回転刃で卵白を高速撹拌すると、一時的に泡立つものの気泡が粗く、液状に戻る離水現象が極めて早く発生します。ブレンダー本体に「ウィスク(泡立て用ワイヤーアタッチメント)」が付属していない場合は、手動泡立て器を使用した方が圧倒的に安定したメレンゲに仕上がります。
また、お菓子作りでおすすめの泡立て器としては、ワイヤー本数が多く(12〜16本以上)、線径が適度にしなるステンレス製のホイッパーが推奨されます。100円均一ショップ等のワイヤー本数が少ない(6〜8本程度)簡易泡立て器では、1回の振りで巻き込める空気量が半分以下になるため、手動作業の疲労度が倍増します。