1945年10月9日、熊本県熊本市に生まれた水前寺清子(本名:林田民子)は、幼少期から類まれな歌唱力を発揮し、名作曲家・星野哲郎の門を叩きました。芸名は故郷の熊本にある水前寺成趣園(すいぜんじじょうしゅえん)と加藤清正にちなんで命名されたものです。
1964年、19歳で『涙を抱いた渡り鳥』で鮮烈なデビューを果たすと、着流しにねじり鉢巻という独自のスタイルで一世を風靡。そして1968年にリリースされた『365歩のマーチ』は、累計売上100万枚を超える社会現象となり、高度経済成長期の日本を象徴する応援歌となりました。
歌手としてNHK紅白歌合戦に22回出場(紅組司会も4回担当)したのみならず、TBS系国民的ドラマ『ありがとう』では主演を務め、最高視聴率56.3%という金字塔を打ち立てました。「元気を届けるプロフェッショナル」として日本国民の記憶に深く刻まれた存在感は、80代を迎えた今も色褪せることはありません。