なぜ肉料理の専門店でこれほどまでに魚介メニューが支持されるのか。その解を求めて現場とデータを洗ってみると、絶妙な商品設計が見えてくる。並盛のカロリーはおよそ600kcal台前半と、ジューシーな牛丼並盛と比較してもヘルシーで後味が軽い。カロリーを気にする層や、さっぱりした食事が欲しい日の需要を見事に捉えているのだ。
美味しさの最大の肝は、口の中でサッと溶けるまぐろの油脂感と、ほどよく残された粒感のバランスにある。特製のだし醤油を回しかけ、山葵を少し崩して頬張ると、特有のまろやかな風味が広がる。酢飯ではなくあたたかい白飯を採用している点も、実はすき家ならではの計算されたこだわりだ。