文房具愛好家、ビジネスパーソン、そして同人誌制作に携わるクリエイターの現場検証を通じて、A5とB5の運用実態にははっきりとした住み分けとユーザーの生々しい葛藤が見て取れます。
文具コミュニティやSNS上の実態調査では、デスクワーク主体の社会人から以下のような声が数多く上がっています。
「商談やカフェでの作業スペースが限られる中、13インチのモバイルPCの手前に置くならA5一択。B5だとキーボードに干渉してしまう」「A4で印刷された企画書や資料を二つ折りにしてそのまま挟み込めるため、情報管理がA5ノート1冊で完結する」
一方で、難関資格の受験生や教育関係者からはB5を支持する意見が根強く残っています。
「図解やマインドマップ、複雑な数式を書き連ねる際、A5の紙面ではどうしても思考が途中で分断される。思考を広げるにはB5の余白が不可欠」「問題集の解説を横に貼り付けながら解き進めるにはB5の面積がないと厳しい」
同人誌印刷の現場における検証でも、ジャンルごとの住み分けは極めて鮮明です。漫画・イラスト集では、線の緻密さや見開きの大ゴマの迫力を表現するためにB5が業界標準として圧倒的支持を集めています。対して、小説・エッセイなどの文字中心の作品では、読者が電車内などで片手で持ちやすく長時間の読書でも疲れにくいA5(または文庫判A6)が選ばれるケースが大多数を占めます。