主人公二人を支える周囲のキャラクター陣も、圧倒的な存在感を放っている。
ルビッチの父・ブルーノを演じた落語家の立川志の輔は、物語の根底にある「信じ抜くこと」の重みを重厚な語り口で表現した。母・ローラ役の小池栄子は、厳しさと温かさを兼ね備えた母親像を見事に構築。さらに、藤森慎吾(スコップ役)の超高速フレーズや、伊藤沙莉(アントニオ役)のハスキーで感情豊かな少年ボイスなど、実力派が揃い踏みした。吉本興業や東宝が関わる大型プロジェクトでありながら、タレント起用の弊害を感じさせない絶妙な配役バランスが光る。