斎藤工の原点に迫る!独特な感性を育んだシュタイナー教育と父の影に関する深掘り記事をまとめてご紹介します。関心のある方は必見です。

父親に連れられて日常的に足を運んだミニシアターや映画館は、幼い斎藤にとって文字通りの「居場所」であり、遊び場だった。暗闇の中で巨大なスクリーンを見上げ、見知らぬ大人たちと感情を共有する感覚。映画館の独特の匂いや映写機の回る音は、少年の記憶に深く刻み込まれた。

高校生になる頃には、年間数百本もの映画を貪るように鑑賞する筋金入りのシネフィルへと成長。単に観客として楽しむだけでなく、「このカットはどう撮影されたのか」「なぜこの音楽が流れるのか」といった制作者目線の疑問を抱くようになった。後年に長編映画監督としてデビューし、長編初監督作『blank13』で国内外の映画祭から高い評価を受けることになる背景には、この幼少期からの圧倒的な鑑賞体験と制作者の血筋が脈々と流れている。