筑紫哲也が残した「多事争論」の真実 令和のメディアに響く遺言を徹底追究! 読者が気になる 重要ポイントを分かりやすく展開します。

彼のジャーナリストとしての原点は、活字メディアにあった。同世代の若者文化や政治運動の過渡期に朝日新聞社でペンを執り、政治部記者やワシントン特派員として世界情勢を凝視した。そして、伝説的雑誌『朝日ジャーナル』の編集長に着任。「若者たちの神々」をはじめとする画期的な企画を次々と送り出し、カルチャーと政治が交差しあう時代の空気を鮮烈に切り取ってみせた。

活字媒体で研ぎ澄まされたその批評精神は、テレビという新しい舞台へ移っても何らブレることはなかった。むしろ、映像と音声という巨大な伝達力を手に入れたことで、そのメッセージ性はより一層の深みと広がりを獲得したのである。