吹き荒れる浜風。独特の黒土。阪神甲子園球場で培われた適応能力は、世界最高峰の舞台でも強力なアドバンテージとなる。メジャーリーグベースボール(MLB)の打者たちは、年々進化するスピードボールへの対応力を研ぎ澄ませている一方で、地面スレスレから浮き上がってくるような変則アングルには脆さを見せる。
データ解析が進む現代において、青柳のリリースポイントの低さとボールの変化量は、極めて特異な数値を示す。フライボール革命が定着した環境だからこそ、低めに沈む球で内野ゴロの山を築くスタイルは重宝される。過密日程と異なるマウンド環境に適応できるかどうかが焦点だが、甲子園の過酷な夏を何度も乗り越えてきたタフネスこそが、最大の担保と言えるだろう。