湯口から注がれる無色透明の湯に身を沈めると、肌にまとわりつくような独特のトロみと、微細な気泡が肌を包み込む。泉質は名湯ひしめく霧島エリアでも評価の高い炭酸水素塩泉だ。角質を柔らかくし、肌の汚れをやさしく洗い流す「美肌の湯」としての実力は折り紙付きである。
湯上がりの肌をなでると、まるで薄いヴェールをまとったかのようにしっとりとした感触が残る。湯口付近に赤褐色や黄土色の湯の花がびっしりと析出している様子は、成分の濃さを物語る何よりの証拠だ。湯あたりしにくい柔らかな感触でありながら、体の芯まで熱を届ける力強い浴感に、思わず深く息を吐き出してしまう。