ふたりの関係性が社会的な注目を浴びたのは2016年。写真週刊誌によって報じられた休日のデート風景だった。母を交えた食事会や気取らない大衆酒場での飾らない姿が報じられると、世間はその意外性とどこか納得感のある組み合わせに大いに沸いた。
当時、夏帆はサブカルチャーや作家性の強い作品へと果敢に挑戦していた時期。一方の新井浩文は、アウトローから市井の男まで変幻自在に演じ分けるバイプレイヤーとして確固たる地位を築いていた。10歳以上の年齢差を感じさせない、対等で自然体な空気感。商業主義的なきらびやかさとは一線を画した二人の佇まいは、カルチャーシーンを好む層からも好意的な眼差しで見守られていた。
過剰に隠すこともなく、かといって見せびらかすこともない。その率直な距離感こそが、当時の報道において特異なリアリティを放っていた理由だろう。