最新の集計データから見えてきたのは、古き良き日本の情景を想起させる「レトロネーム」の圧倒的な躍進だ。かつて定番とされた和風名が、現代の感性によって解釈し直され、堂々のトップグループを形成している。
現在、特に高い支持を誇るのが「紬(つむぎ)」や「葵(あおい)」、「凛(りん)」といった一文字名だ。紬は「丁寧な手仕事で人生を織りなす」という情景的な願いが共感を呼び、長年にわたり上位をキープしている。また、「和花(わか)」や「文音(あやね)」、「千代(ちよ)」といった、クラシカルな静けさと愛らしさを兼ね備えた二文字名も急速に人気を集める。
注目すべきは、昭和の時代に隆盛を極めた「〜子」で終わる名付けの再評価だ。「凛子(りんこ)」や「薫子(かおるこ)」、「紬子(つむこ)」など、伝統の骨格にみずみずしい音を組み合わせた名前が、周りとかぶらない個性的で上質な選択肢として若い親たちの心を捉えている。