着るほどに身体になじみ、年月を経るごとに味わいを増す。ミナ ペルホネンの服には、最初から「時間が経過すること」がデザイン要素として組み込まれている。生地がすり減ったとしても、それは劣化ではなく、着用者と共に過ごした時間の記録なのだ。
ブランドでは「Dop」に代表されるような、使い込むことで表面の生地が擦れ、内側の異なる色が顔を覗かせるインテリア生地の開発や、愛用された服を専門の職人が丁寧に繕うリペアサービスを永続的に提供している。新しさを競うのではなく、傷や綻びすらも愛おしい歴史として抱きしめる姿勢は、真の持続可能性(サステナビリティ)とは何かを私たちに問いかけている。