公表以来、常に取り沙汰されてきたのが「愛用メーカーはどこか」という疑問だ。中でも大手メーカーである株式会社アデランスの製品を使用しているのではないかという噂は、長年にわたり根強く囁かれてきた。オーダーメイドの高い品質と自然な仕上がりから、業界関係者の間でもアデランス説が頻繁に語られたのである。
本人が特定メーカーの宣伝を目的として公表したわけではないため詳細な契約状況などは伏せられているが、彼がオープンにしたことで、かつら・ウィッグ業界全体に及ぼした経済的・心理的効果は計り知れない。それまで「恥ずかしいもの」「隠すもの」とされていたウィッグのイメージが、「自分を高めるためのポジティブなファッション・ツール」へと意識改革されたのだ。メーカー各社への相談件数が急増したという事実は、彼の発言が持っていた社会的影響力の大きさを物語っている。